患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

今年の3月頃に左の臀部から左足にかけて鈍い痛みが出現するようになられました。特に歩くと痛みが増悪する状態であり、生活にも支障が生じている事から当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第3腰椎から第1仙骨の間にある3つの椎間板が潰れてしまっています。変形も伴っており、足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっているのが分かります。脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。


施術内容

DRT法(椎間板再生治療)

椎間板周囲の炎症と機能の低下から神経障害を引き起こしていると判断しました。椎間板を検査したところ損傷部分が確認された為に修復治療を行っております。

治療風景①

本日は8件の治療を行いましたが、ほとんどの患者様が鎮静剤を希望されませんでした。局所麻酔のみで治療を開始しております。

治療風景②

目立つような骨の変形もなく、治療用の管は抵抗も無く椎間板に到達いたしました。

椎間板検査の様子です。損傷部分が明瞭に黒く造影されています。損傷部分の形状や程度を特定し修復治療を行っていきました。治療時間は14分でした。2時間後に歩いて帰宅していただきました。


院長の一言

我々は腰痛や坐骨神経痛に対して手術に代わる日帰り治療を提供しております。特に腰のクッションである椎間板に特化した治療法を得意としておりますが、新規治療法を導入する事が正式決定致しました。各種の治療法と同様に切開せずに日帰り治療が可能であり、有効率も高くコストも削減されます。正式なアナウンスは11月になると思います。


治療法

DRT法(経皮的椎間板再生治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,430,000円~1,760,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。