患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
15年以上前より腰痛を自覚されておられました。また椎間板治療(PLDD)を何度か行われましたが改善が乏しい状態でお仕事にも支障が生じる状況となられ当クリニックを受診されました。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが複数の椎間板が潰れかけている状態でありヘルニアと呼ばれる変形も認めます。また椎間板容量も50%以上低下している状態です。その他足の神経も圧迫をうけており脊柱管狭窄症の合併も認めます。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
潰れた椎間板5箇所(L1/2、L2/3、L3/4、L4/L5、L5/S1)に対して検査と治療を行いました。治療担当は石田 貴樹医師です。
治療用の管を椎間板まで挿入したところです。また痛みを自覚されることが無いように鎮静剤を使用しております。お酒を嗜まれますので鎮静剤の使用量を多くしております。
レントゲン透視装置を用いて治療用の管の位置を微調整しているところです。
椎間板を検査しているところです。椎間板の損傷部位を確認し椎間板治療を行いました。治療時間は17分でした。
院長より一言
本日は3件の椎間板治療をさせて頂きました。別に治療を1件予定しておりましたが患者様が内服薬の休薬日数を失念されていた事から延期となってしまいました。ご迷惑をおかけし申し訳なく思います。また本日は朝から非常に冷え込みが強く自宅のある奈良では道路の凍結もありました。来週には少し暖気が増すと言われておりますので期待しつつ週末を迎えたいと思います。週末には上田秀人先生が書かれた「百万石の留守居役」を読もうと準備しており楽しみです。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。