患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

今年2月頃より臀部から両足にかけて神経痛としびれが出現するようになりました。重量物を扱われるお仕事もあり、腰に負担をかける事が多かったとお伺いしております。4月には少し歩行をしただけで神経痛が出現する間欠性跛行と呼ばれる状態となり、その後も改善が無い為当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが少なくとも3箇所の椎間板が潰れており椎間板変性症と呼ばれる状態になっています。また椎間板も飛び出した様な変形を伴っており椎間板ヘルニアと呼ばれます。さらに足の神経も一部が圧迫を受けており脊柱管狭窄症になっています。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S)を検査し、治療を行っております。

治療風景①

ベッドの上にうつ伏せになって頂きます。

治療風景②

治療の準備のため腰の状態を確認しているところです。

治療風景③

背中に局所麻酔を行っているところです。ほとんど痛みを自覚される事はありませんでした。

治療用の管を椎間板まで挿入しているところです。血管造影用レントゲン透視装置を用いて椎間板の状態を確認しながら管を挿入しています。

椎間板を検査しているところです。この後椎間板治療を行っております。治療時間は17分でした。またご家族が隣の部屋から様子をご覧になられていました。


院長より一言

以前治療させて頂いた患者様よりお便りをいただきました。大阪在住の心療内科の先生で私と同年代の方です。約1年前に慢性腰痛に対して椎間板治療を行いました。現在は腰痛も安定している状態で診療も従事出来ているとのことでした。大阪在住であられるので機会があれば食事等をしたいと返信させて頂きました。
年末ですが、今年は子供の中学受験が控えておりますので自宅でひっそりと年を越す予定です。(例年であれば長野県の戸狩温泉スキー場に繰り出すところですが……今年は我慢です)


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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