患者様の情報
80代 女性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は御高齢ではあられますが、お仕事をされており、以前より左足を中心に神経痛を自覚されておられました。神経痛は耐えられるほどのものでしたが、徐々に痛みが強くなり、お仕事にも相当の支障が生じる状態となられたため当クリニックを受診されました。
診察と検査結果
腰のMRI検査では3箇所の椎間板が潰れており、その部分では足の神経も圧迫を受けております。この様な状態を脊柱管狭窄症と言います。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
損傷した椎間板3箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5)に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行い、神経症状の改善を図りました。
可能な限り不安を取り除く様に指示を賜りましたので、鎮静剤を使用し寝ていただいた後に治療を開始しております。
治療用の管は予想しているよりもスムーズに椎間板まで到達しております。この写真ではレントゲン透視装置で管と椎間板の位置関係を確認しています。
潰れた椎間板を検査しているところです。この後ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。治療時間は14分でした。また患者様は治療直後にお目覚めになられ、治療が終了したことに驚かれました。
院長より一言
本日、外来にPLDD治療後約1年経過された患者様が来院されました。治療前は坐骨神経痛により歩く事もままならない状態であられましたが、現在は建設関係のお仕事に復帰されておられました。最近になり腰痛が出現する事があるため、心配になり受診されました。検査の結果、椎間板ヘルニアはほぼ消失しておりましたが、椎間関節部に炎症が疑われました。重量物の持ち運びに注意すれば改善する旨をご説明し、安心していただきました。PLDDは以前よりある治療のため比較的安価であり有効率も安定しており良い治療だと思います。
今朝、ラジオを聴きながら車通勤をしておりましたら、今日は11月22日(いい夫婦の日)とアナウンスしておりました。元気に仕事ができるのも家族の支えあってのものですから、今日はケーキでも買って帰るつもりです。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。