患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
脊柱管狭窄症に対して外科的手術を行われていましたが、足の神経痛が再発し運動が出来なくなってしまわれました。その後外科的手術を４度繰り返されましたが、症状の改善が乏しく当クリニックに受診されておられます。
診察と検査結果
腰のレントゲン検査では脊椎手術によるボルトが挿入されている事が確認されています。
MRI検査では第２腰椎と第３腰椎、第３腰椎と第４腰椎、第５腰椎と第１仙骨の椎間板が潰れており足の神経も障害を認めます。この様な状態をFBSS（脊椎術後疼痛症候群）と言います。
施術内容
ディスクシール治療（Discseel® Procedure）
損傷した椎間板に対して3箇所（L2/L3、L3/L4、L5/S1）に対してディスクシール治療（Discseel® Procedure）を行い、神経症状の改善を図りました。
ご家族がご見学される場合には、この様に手術室を見ていただけます。
本日は石田医師による治療です。この写真は治療前に腰の状態をレントゲン透視装置で確認しているところです。
局所麻酔薬を投与しております。
治療用の管を挿入しておりますが、外科的手術後であり挿入するのに少々手間取りました。この動画の様に何度かレントゲン透視装置を移動させて一の確認をしております。
この様に治療用の管を挿入しディスクシール治療（Discseel® Procedure）を行いました。治療時間は18分でした。2時間後には歩いて帰って頂きました。
院長より一言
本日はリハビリ専門医の笹山医師による診療もありました。リハビリスタッフの教育も兼ねております。またリハビリスタッフは専門施設への研修に参加をしておりますが、来年にはリハビリ技術の進んだEUでの研修も予定しております。その甲斐あって腰痛リハビリセンターの治療成績も順調に伸びております。当院は腰痛専門を標榜しておりますので患者様が満足いただけるように、日帰り治療に限らずリハビリ治療にも最大限の努力をしてまいります。
治療法
ディスクシール治療（Discseel® Procedure）
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円～1,650,000円（税込）
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年：川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年：神鋼加古川病院（現加古川中央市民病院）勤務、2011年：医療法人青心会郡山青藍病院（麻酔科・腰痛外来・救急科）勤務・医療法人青心会理事就任、2018年：ILC国際腰痛クリニック開設、2020年：医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年：NLC野中腰痛クリニック開設、2023年：医療法人蒼優会開設・理事長就任
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