患者様の情報
80代 男性
疾患・症状
患者様の状態
令和4年3月頃より突然両足に神経痛が出現する状態となられ、近くの整形外科を受診されたところ椎間板ヘルニアと診断されました。様子を見られるも改善が乏しい状況が続く事から当クリニックを受診されておられます。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、特に第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板が大きく変形しており椎間板ヘルニアと呼ばれる状態になっています。またその下にある第5腰椎と第1仙骨の椎間板は潰れています。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
損傷した椎間板L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1の4箇所対して検査と椎間板治療を行いました。治療担当医は石田医師となります。
今回は鎮静剤を使用しておりますので、患者様はぼんやりとした状態で治療を開始しております。この写真は治療用の管を椎間板まで挿入しているところになります。
治療用の管が入ったあとに、管の位置が問題ないかレントゲン透視装置で確認をしているところです。
椎間板ヘルニア部分を検査しているところです。損傷が黒く映し出されており、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。治療時間は18分。患者様は治療後しばらくしてお目覚めになられております。
院長より一言
本日は石田医師が3件の治療を行い、私が2件の治療を行いました。また慶応大学医学部所属の山崎医師が椎間板治療の研修に来られ、にぎやかな1日となりました。本日は天気も良く、霜月にしては暖かい1日であり五風十雨という言葉を思い出しました。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。