患者様の情報
80代 男性
疾患・症状
患者様の状態
令和4年3月頃より両足にしびれを感じるようになられました。徐々にしびれの範囲が広がると共に歩くとしびれが強くなり、9月頃には300メートル程歩くと休憩しなくてはならない状態になられ当クリニックを受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎、さらに第5腰椎と第1仙骨の間の椎間板が潰れかけており、飛び出した様な変形も伴っています。この様な状態を椎間板変性症や椎間板ヘルニアと言いしびれや神経痛の原因となります。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
損傷した椎間板L4/L5、L5/S1の2箇所対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行い、しびれの改善を図りました。
治療中の様子をご覧になられることから、局所麻酔のみで治療を開始しております。
4分ほどで椎間板まで治療用の管を挿入しております。
患者様に検査と治療中の様子を、モニター画面を用いてご説明しているところです。
椎間板の検査を行っているところです。この後ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。治療時間は16分。痛みはあまり自覚されませんでした。
院長より一言
海外からの患者様が増えております。比率で言いますと最近は全患者様の約10%が海外の患者様でしょうか。主に口コミで来院されておりますので緊張感を持って治療にあたっています。その他、北米(アメリカ)で治療をするよりも円安の影響から当院を選ばれる節もあるようです。(笑)
昨晩、自宅の和室でお香を焚きながら読書をしていたら、気持ち良すぎてそのまま寝てしまいました。起床しますと、腕枕で寝ていたようで右手に力が入らず困りました。一過性橈骨神経麻痺ですので20分程度で改善はしましたが、危うく治療が出来なくなるところでした。くわばら……
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。