患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
25年ほど前より腰痛と股関節から下肢にかけての疼痛を自覚されておられました。スポーツも満足に行えない事から、この度当クリニックを受診されております。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが椎間板が複数箇所潰れており、飛び出した様な変形を伴っており椎間板ヘルニアと呼ばれる状態になっています。また足の神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症の状態です。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
潰れた椎間板L2/3、L3/4、L4/5、L5/S1の4箇所対して検査を行い、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。本日の治療担当医は石田貴樹先生です。
治療中のご様子をご覧になられることから、鎮静剤は使用せず局所麻酔のみで治療を行いました。この写真は局所麻酔を行っているところです。
5分ほどで治療用の管を椎間板まで挿入しております。
椎間板検査の様子とディスクシール治療(Discseel® Procedure)のご説明を行っているところです。
検査の様子です。この後ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。
院長より一言
北米研修の日程が来年2月初旬に決定致しました。再生治療の知見を深めてまいりたいと思っております。また本日は県外の患者様も多数お越しになられておりましたが、外来診察では大阪弁が出てしまうことがあり少し恥ずかしい気持ちになりました。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。