患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

10年以上前より腰痛を自覚されておられました。整形外科で腰椎すべり症と診断され、内服薬やブロック注射などで様子を見られておられましたが、徐々に症状が悪化していくため当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、4箇所の椎間板が潰れており腰椎もずれています。この様な状態を腰椎すべり症と言います。また足の神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板を治療し坐骨神経症状の改善を図るべく、腰部椎間板L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/Sの4箇所に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行ました。

治療風景①

治療の様子を確認したいとのご希望もあり、鎮静剤は使用せず局所麻酔のみで治療を開始しております。

治療風景②

治療用の管はS字状に変形させて椎間板まで挿入しております。

治療風景③

椎間板を検査しているところですが、モニター画面を患者様の前まで移動させてご説明しております。

検査の動画です。この後ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。
治療時間は18分でした。局所麻酔も十分量使用し痛みもあまりなく治療は終了しております。


院長より一言

当院には様々な年齢層の患者様が来院されます。10代から90代まで幅が広いのですが、最近はゴルフ等のスポーツをしたいとの希望が多くなっております。当然の事ながら当院の治療によりゴルフ等のスポーツを再開することをお手伝いしておりますが、患者様にも腰(椎間板)とスポーツの関係について少し詳しく知って頂く必要があると思います。本日は椎間板ヘルニアとゴルフの関係についてコラムを作成しましたので、ご興味のある方はご覧いただければと存じます。



治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。