患者様の情報

60代 男性

病名


患者様の状態

10年以上前より腰痛があり、椎間板ヘルニアと診断をされておられました。5年前には脊椎手術を行われておりますが腰痛の改善がなく、日常生活にも楽しみがなくなる日々が続いておられ、当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

腰を横から見たMRI写真ですが、向かって右側が背中側となります。腰は腰椎と呼ばれる骨が縦に並んで出来ておりま、腰椎と腰椎の間には椎間板と呼ばれるクッションが存在しております。腰椎と椎間板の傍には足の神経が通っております。このMRI検査では複数の椎間板が潰れており、変形を伴っています(椎間板ヘルニアと言います)さらにL4/5の腰椎では変形をきたしており、慢性腰痛の原因となります。


施術内容

DST法

腰部椎間板L2/L3、L4/L5、L5/Sの3箇所に対してDST(ディスクシール治療)により椎間板機能の改善をはかり、慢性腰痛の解除を目指します。

鎮静剤をご希望されましたので、寝ていただいた上で治療を開始しております。この写真では局所麻酔を用いて治療用の管を挿入しているところです。

写真の左側に患者さまの酸素濃度を測定しているモニターがあります。看護師も私もモニターを確認しながら患者様の状態に異常がないことを確認しながら治療を進めています。

無事に治療用の管が挿入され検査を行っているところです。この後DST(ディスクシール治療)を行っております。実はDSTは椎間板の特定部位に治療を行う為に、治療用の管も特殊加工したものをさらに変形させていますので、かなり特殊な形状となっています。


院長より一言

先日、大学の先輩医師(脊椎外科医)と久しぶりに会って食事をしました。外科系の先生は面白い方が多いので話も大いに弾みました。本音もいろいろ聞きましたが、「自分自身や家族には、固定術はしない」と言っており衝撃でした。私が以前勤めていた脊椎外科の専門医の先生も同じことを言っておられましたことを思い出しました。大学病院内の派閥問題もいろいろ話を聞きましたが、結局どこの世界でも世渡り上手な人が出世するものだと思いました。これ以上は言えません。
<10/21追記>
但し、外科的手術を絶対的に必要な患者様もおられますので、決して椎間板治療が一番という訳では無いですし、第一選択ではありません。
私の第一選択は保存的治療だと考えております。

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この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

NLC野中腰痛クリニック院長野中 康行

2002年川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年ILC国際腰痛クリニック開設、2020年医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年NLC野中腰痛クリニック開設。

治療実績:4,061件
(平均77件/月・2018年6月~2022年10月まで)


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