患者様の情報

60代 女性

病名

  • 第4腰椎すべり症
  • 脊柱管狭窄症
  • 椎間板ヘルニア
  • 坐骨神経痛

患者様の状態

昨年(令和3年)4月、お孫様を背負った際に臀部から左坐骨付近に神経痛が出現されました。
その後、近くの整形外科において鎮痛薬を処方されるも症状の改善が乏しい状態が続き、ご趣味であられるゴルフが出来ない状態が続いておられる事から当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI検査ですが腰を横から見ております。
腰は腰椎と呼ばれる小さな骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しております。
また腰椎と椎間板の傍には足の神経が通っております。
このMRI写真では、特に2箇所の椎間板が黒くなり飛び出した椎間板ヘルニアを認めます。
また腰椎も前方にずれており、腰椎すべり症と呼ばれる状態で、神経の通り道が圧迫を受け、炎症が生じている状態と推測されます。


施術内容

DST法

腰椎L4/L5、L5/S部分の2箇所にDST(ディスクシール治療)を行いました。
損傷した椎間板を検査し、治療する事で腰椎すべり症の改善から神経痛の改善を図ります。

患者様にはうつ伏せに寝ていただき、局所麻酔を用いて治療用の管を椎間板まで挿入します。

治療用の管を椎間板まで挿入した後は、管の位置に問題がないかを複数の方向からレントゲン透視装置を用いて確認をしていきます。

検査中の動画です。
左右2つの動画がありますが、左側の動画では黒く映る部分がほとんどなく、途中で造影剤が逆流し、色が薄くなっています。
こちらは椎間板の損傷がほとんどない事を意味しており、治療の必要性はありません。
対して右側の動画では、黒く映る部分が線状に広がっています。
これは椎間板の損傷があり、DST(ディスクシール治療)が必要な状態となります。


術後

治療後2時間程度で歩いて頂き、帰宅していただいております。
1~2ヵ月程度で症状改善が期待されます。


院長より一言

私は大学時代にスキー部に所属しており、先日長男を抱っこした状態でスキーをした際に、腰と右坐骨部に軽度の神経痛が出現してしまいました。
MRI検査では軽度の椎間板ヘルニアを認めており、医者の不養生とはまさにこの事です。
幸い軽症であり、保存的に観察し、2週間程度で症状は消失しておりますが、2月には石田医師にお願いして椎間板造影検査を行い、損傷があればDST(ディスクシール治療)を行う予定です。
少し情けない話ですが、皆様もお体を十分ご自愛ください。


この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

NLC野中腰痛クリニック 院長 野中 康行

2002年川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年ILC国際腰痛クリニック開設、2020年医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年NLC野中腰痛クリニック開設。

治療実績:3,600件(平均75件/月・2018年6月~2022年5月まで)