患者様の情報

40代 男性

疾患・症状


患者様の状態

腰椎分離症と腰椎すべり症と診断されておられる患者様ですが、4年ほど前より左坐骨神経の領域に疼痛としびれが出現し、悩まれておられました。今回、原因治療を当院で治療を行う事になっております。


診察と検査結果

治療風景①

MRI検査ですが2箇所の椎間板が黒くなり、厚みも薄くなっております。また飛び出した様な変形(椎間板ヘルニア)も伴っており、坐骨神経痛の原因と判断されます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰椎L4/L5、L5/S部分の2箇所にDST法(ディスクシール治療)を行いました。

椎間板の造影検査を行っているところです。黒く映っている部分が椎間板の損傷部位を示していますが、この動画では特に神経側へ造影剤の流れ込みが見て取れ、ヘルニアの損傷部位と判断し、DST(ディスクシール治療)を行いました。


院長より一言

分離症であれ、すべり症であれ、当院では治療が可能です。ただしその場合、椎間板が相当に損傷している事が予測されますので、治療方法としてDST(ディスクシール治療)が第一選択となる可能性は高くなります。反対に椎間板の損傷が軽度であれば、PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)やPODT(経皮的オゾン椎間板治療)等でも対応が可能となりますが、すべり症がある場合には概ね椎間板が相当損傷していることが多いのです。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。