患者様の情報

60代 女性

病名

  • 脊柱管狭窄症
  • 腰椎すべり症
  • 椎間板変性症
  • 椎間板ヘルニア

患者様の状態

30代の頃より年に数回のぎっくり腰を繰り返されていましたが、その都度安静にしておれば症状が改善することから様子を見られておりました。
しかし最近では一度ぎっくり腰の頻度が多くなり、また痛みも激痛となり、7週間近くも痛みが続く事が多くなってきたことから当クリニックを受診されることになりました。


診察と検査結果

腰のMRI検査ですが、腰を真横から撮影しており、向かって右側が背中側となります。
腰は腰椎と呼ばれる骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の隙間にはクッションである椎間板が存在しています。
また腰椎と椎間板の傍には足の神経が通っています。 このMRI写真では5箇所の椎間板の厚みが薄くなっており、特に2箇所で椎間板が潰れている状態になっています。
また足の神経の通り道も狭くなっており、脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。


施術内容

DST法

潰れた椎間板や損傷した椎間板を可能な限り治療するし、ぎっくり腰の発作を予防するとともに痛みの緩和を図ります。
腰椎L1/L2、L2/L3、L3/L4、L4/L5部分の4箇所にDST法(ディスクシール治療)を行いました。

鎮静剤は使用せず、局所麻酔のみで治療を開始しました。
途中、治療用の管が神経の傍を通過した際にしびれが一時的に出現しましたが、お声をかけさせていただきながら、検査用の管を5箇所に挿入していきました。

腰を後ろからレントゲン透視装置で撮影した動画です

椎間板を検査しているところです。
黒く映っている部分が損傷部位(繊維輪損傷)であり、DST(ディスクシール治療)が適応になる部分になります。
治療時間は20分程度でありましたが、治療直後より患者様が寒気を訴えられ、保温を行いました。
迷走神経反射の一種と考えられました。
2時間後には寒気も収まり、歩いて頂きました。


院長より一言

特に御高齢の女性におかれては、治療に対して過度の緊張がある場合、治療終了後「ホッとした」際の迷走神経反射が出現する場合があります。
迷走神経反射では、冷や汗や頭がボーとする等の症状が出現する事があります。
当院でも治療後には数パーセントの確率で出現しております。
原因は過度の緊張でありますので、あまり緊張なされない様にお声がけをするなど対応をしておりますが、今回の様にどうしても出現する事がございます。
ただし出現したとしても、20分程で改善しますのでご安心ください。
引き続き、患者様に負担の少ない治療を心がけるとともに、細心の注意をしながら診療を行ってまいります。

この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

NLC野中腰痛クリニック院長野中 康行

2002年川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年ILC国際腰痛クリニック開設、2020年医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年NLC野中腰痛クリニック開設。

治療実績:3,867件
(平均76件/月・2018年6月~2022年8月まで)


脊柱管狭窄症

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脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


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腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。