患者様の情報
40代 男性
疾患・症状
患者様の状態
2019年より坐骨神経痛を自覚されておられました。近くの整形外科でブロック注射などの保存的治療を行われましたが、徐々に症状が悪化する状態が続くために当クリニックを受診されておられます。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが、3箇所の椎間板の容量が50%以上低下している状態です。椎間板ヘルニアなどで周囲に炎症が及ぶと神経障害が出現する状態です。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
損傷した椎間板を検査し、腰部椎間板L1/L2、L4/L5、L5/Sの3箇所に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
患者様のご家族がご見学になられており、ご家族は手術室の様子をこのように見られております。なお患者様は鎮静剤で寝ていただいております。
椎間板を検査している動画です。この後ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。
治療後の様子です。鎮静剤も効果が切れております。治療時間は18分でした。
院長より一言
最近は患者様のご家族も治療の様子をご覧に頂く事が多くなって参りました。私も治療中の様子を見ていただく事には大賛成でして、リアルタイムで検査内容を説明することが出来ますし、実際に目の前で治療を行う事でご家族も治療を理解する事ができるからです。オープンな治療を心がけております。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。