患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

今年4月頃より左足に神経痛が出現するようになられました。かかりつけの内科にて下肢の動脈閉塞等の検査をされるも、血管に異常はありませんでした。約2年前に奥様が当院でディスクシール治療(Discseel® Procedure)を受けられており、神経痛も改善している事から、本日当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、腰を真横から観察しており、向かって右側が背中側となります。腰は腰椎と呼ばれる比較的小さな骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しております。また腰椎と椎間板の傍には足の神経も通っており、神経の通り道を脊柱管と言います。このMRIでは椎間板が50%以上潰れている部分が2箇所認められます。(L4/5 L5/S)またその部分では特に神経も相当に圧迫を受けており脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっております。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

腰部椎間板L3/L4、L4/L5、L5/Sの3箇所に対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行い、神経症状の改善を図りました。

治療風景①

奥様の提案もあり鎮静剤をご希望されております。不安を取り除き治療を開始しております。

治療風景②

腰の骨は変形もありましたので、治療用の管の形状をフック状に変形させて椎間板まで挿入しております。造影検査を行うためには治療用の管の形状変化が重要です。

治療風景③

管を跳ね上げるように椎間板まで挿入致しました。

椎間板の検査を行っております。この後ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。治療時間は17分。治療後1分程で患者様もお目覚めになられております。


院長より一言

大阪ではコロナの第7波がやっと収束の兆しを見せてまいりました。しかしながら、7月から8月は私が最も好きな季節であります(市民プールで子供たちと遊べるからです)が、昨年(第5波)に続き今年も第7波で全く良いところがない夏になってしまいました。読書はたくさん致しましたが、物足りない夏でした。来年こそはコロナを忘れて良い夏になることを祈りながら、また1年診療に励みたいと思います。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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