患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

10年前より両足のふくらはぎにシビレを自覚されておられましたが、当初はしびれも軽く様子を見られておられました。1年程前よりしびれが強くなり夜間にもシビレの為に目が覚める状態となられ当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、腰を真横から見ており、向かって右側が背中側となります。腰は腰椎と呼ばれる骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しております。このMRI検査では特に1箇所の椎間板が潰れております。この部分で炎症が生じると坐骨神経に炎症が生じシビレの原因ともなります。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰部椎間板L4/L5の1箇所が50%以上潰れていますので、DST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

鎮静剤のご使用は希望されませんでしたので、局所麻酔をしっかり行っております。

治療風景②

治療用の管を挿入した後に、患者様に治療の様子を動画で説明しております。

椎間板が潰れている部分では、黒く映る造影剤がみられます。この部分にDST(ディスクシール治療)を行いました。

椎間板が潰れていない部分では、黒く映る造影剤が中に入っていきませんので、DST(ディスクシール治療)は必要ありませんでした。治療時間は17分でした。


院長より一言

コロナが中々収まらない状況が続いております。予約されておられる患者様にも発熱でキャンセルされる方が散見されており、お身体の具合が心配です。もちろん私も含めてスタッフ一同も感染しないか日々戦々恐々としております。欧米ではすでにオミクロン株もピークアウトしつつあり、北米のパウザ先生からの連絡ではマスクも無く生活していると伺っております。日本にもそのような日常が戻る日が来ることを祈りながら、目の前の診療に集中していきたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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