患者様の情報

80代 女性

病名


患者様の状態

6年前より突然右足に痛みとしびれが出現するようになられました。
近くの整形外科で内服薬を出され様子を見ておられましたが、改善が乏しく歩くこともままならないため当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

腰のMRI検査ですが、腰を横から見ており、向かって右側が背中側となります。
腰は腰椎と呼ばれる小さな骨が縦に並んでおり、腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しております。
また腰椎と椎間板の傍には足の神経が通っております。
このMRI検査では、複数の椎間板が変形し潰れております。
また潰れた椎間板の傍にある足の神経も背中側より圧迫を受ける状態になっており、脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。


施術内容

DST法

椎間板に対してDST(ディスクシール治療)を行い、症状の改善を図りました。
今回は椎間板が潰れている為、腰部椎間板L2/L3、L4/L5、L5/Sの3箇所に対してDST(ディスクシール治療)を選択致しました。

治療前に鎮静剤を使用し寝ていただきました。

背中に部分麻酔を行い治療用の管を椎間板まで挿入致しましたが、骨の変形もあり管の形状を大きく変形させる必要がありました。

椎間板に検査を行っている動画です。
この後DST(ディスクシール治療)を行っております。
治療直後にお目覚めになれておりますが、治療中の記憶もありませんでしたので、2時間後に記録した治療動画をご説明いたしました。


院長より一言

本日は治療担当の石田先生とリハビリ専門医の笹山先生と共に診療を行いました。
大変忙しい一日でしたが充実しておりました。
またDST治療後8ヵ月経過した患者様もご来院になられましたが、神経障害は6割軽減しており散歩できるレベルまで改善はしているものの、痺れが残存しておられましたので、腰痛リハビリを指導させて頂きました。
引き続き、患者様にご満足いただけるように努力してまいります。

是非ご共有ください

この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


変形性腰椎症

変形性腰椎症

変形性腰椎症とは背骨の変形により骨の棘ができる疾患です。椎間板の変形や背骨の不安定性により骨の棘ができ腰痛や足の神経障害を引き起こします。