患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

10数年前より腰痛を自覚されておられましたが、左足に疼痛としびれが出現し、お仕事にも支障が生じるようになられたため当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

このMRI写真では特に1箇所の椎間板(L4/5)が潰れており、上下の椎間板も飛び出した様な変形を伴っております。また足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっております。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

4箇所の椎間板に損傷が疑われましたので、検査を行い、治療法を選択していくことと致しました。今回、腰部椎間板L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/Sの4箇所に対してDST法(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

鎮静剤を使用し寝ていただき治療を開始しております。
比較的スムーズに治療用の管を挿入する事ができました。

治療風景②

潰れた椎間板(L4/5)では少々手間取りましたが、上手く神経に触れずに挿入できたと思います。この後検査を行いましたが、椎間板の損傷が強くDST(ディスクシール治療)を中心に治療を行っております。治療後は数分でお目覚めになられております。


院長より一言

昨日は23時頃までデスクワークをしており、帰宅したのが0時前となりました。朝はいつもより1時間遅れの5時50分に起床しましたので、本日の診療に疲れは残しておりませんが、約1年前の資料や動画を集めたりしておりましたので、流石に45歳という年齢を感じた一日でした。
話は変わりますが、北米のパウザ医師よりDST(ディスクシール治療)の論文(査読前)が送られてきました。第3者機関での治療評価がなされており信頼度が高い事、また治療後の効果も高く、経年的に症状の改善率が上昇しているとの内容でした非常に楽しみです。今後、各医学雑誌への投稿が行われますので、皆様にも随時ご紹介したいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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