患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

今年の3月頃より右足に神経痛が出現し、歩きづらくなられました。ちょっとした負担でも痛みが出現するため、近くの整形外科を受診されたところ、脊柱管狭窄症と診断をされました。改善が乏しいことから、当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、腰を真横から観察しており、向かって右側が背中側となります。腰は腰椎と呼ばれる比較的小さな骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しております。 また腰椎と椎間板の傍には足の神経も通っており、神経の通り道を脊柱管と言います。このMRI写真では、明らかに潰れている椎間板が2箇所(L4/5、L5/S)と椎間板ヘルニアが疑われる部分が1箇所(L2/L3)あります。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板を検査し、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。今回は腰部椎間板L2/L3、L4/L5、L5/Sの3箇所にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。

治療風景①

患者様にはうつ伏せに寝ていただき、消毒を行っているところです。

治療風景②

治療前に管を挿入する為のルート(道筋)をイメージしております。

治療用の管を挿入しているところですが、イメージしたルート(道筋)かどうか、レントゲン透視装置を動かし確認しております。

治療前の最終検査の動画です。この後にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。治療時間は16分でした。鎮静剤を使用しませんでしたので、少し痛みを感じられました。


院長より一言

本日の治療件数は5件と大変忙しく動き回りましたが、予定通りに治療を行う事ができました。また本日はディスクシール治療(Discseel® Procedure)から約1年経過された70代の女性が来院されました。痛みは概ね改善されたものの、足の痺れに関して改善が乏しい状態であられました。投薬で様子を診る事になりましたが、痺れの改善が悪い理由として、もともとの神経障害が後遺症となっている事も考えられます。引き続き、患者様の経過を診てまいります。
非常に蒸し暑い日々が続いておりますが、皆様も体調を崩されないようにお気を付けください。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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