患者様の情報

70代 男性

病名

  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 椎間板変性症

患者様の状態

14年ほど前より腰痛発作を繰り返されておられましたが、昨年10月に左足に痺れが出現するようになり、家事や歩く事が不自由になられました。
近くの整形外科では鎮痛薬を処方されましたが、改善が乏しい状態が続き、当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

腰のMRI検査ですが、腰は腰椎と呼ばれる比較的小さな骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しております。
また腰椎と椎間板の傍には足の神経が通っており、神経の通り道を脊柱管と言います。
このMRI写真では椎間板が変形し薄く潰れており、神経側に飛び出している状態になっており椎間板ヘルニアと呼ばれる状態です。


施術内容

DST法

椎間板が薄くなり潰れておりますので、DST(ディスクシール治療)を行っております。
今回は腰部椎間板L4/L5、L5/Sの2箇所にDST(ディスクシール治療)を行いました。

患者様は痛みに敏感であられましたが、鎮静剤は希望されなかったので、局所麻酔を多めに使用し治療を開始しております。

治療中の説明は省く様にご依頼されましたので、速やかに治療に取り掛かっております。
この写真では、椎間板の損傷部位を検査しているところです。

検査の動画ですが、黒く映っている部分にDST(ディスクシール治療)を行いました。
治療時間は14分でした。


院長より一言

本日の治療件数は8件でした。
またチームドクターの石田先生も外来診察があり、バタバタとした1日となっております。
もちろん治療に関しては、しっかりと行い満足頂くべく最善を尽くさせて頂きました。
また、今後メディカルスタッフが産休明けで復帰する予定であり、院内のスタッフも増え、慌ただしくなりそうな予感がしております。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。