患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

10年前に腰の手術をされていたが6年後に再発してしまい、お尻と両足に痛みやしびれが続いており、日常生活が困難なほど歩けなくなってしまった為に当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

腰を横から見ると、この様に骨が縦に並んでいて、骨と骨の間にはクッションがあります。骨の名称は腰椎、クッションの名称は椎間板と言います。そのクッション(椎間板)が黒くなっていて、変形していたり潰れている所が2箇所あります。このように変性してしまった結果、骨がズレている状態であることからすべり症と診断します。脊柱管狭窄症と似た症状である、すべり症には変性すべり症と分離すべり症の2種類があります。今回は変性タイプであり、この疾患により神経根やその周辺組織が炎症したり刺激されたりして、お尻や足の痛みを感じておられる状態だと推察します。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

腰椎L4/5・L5/S部分に治療を行いました。
この椎間板に治療用の管を挿入して、日帰り治療を行います。実際には造影検査を行って、詳しく椎間板の状態を確認してから治療方法を決定していきます。

治療風景①

痛み止めを使用し、痛くない様に治療用の管を椎間板に入れていきますが、鈍い痛みが出やすいので注意が必要な工程です。

治療風景②

治療用の管がしっかりと入っているかレントゲンで確認しているところです。

治療風景③

約4分程度で治療用の管が入りました。

治療風景④

検査を行い、椎間板の状態を確認しています。

検査後に治療を行っているところです。


術後

治療後は1時間程度、専用のお部屋でお休みいただき、歩いて帰宅していただきました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

毎日の治療例の中からピックアップしてご説明しておりますが、最近は患者様にもわかりやすく理解していただけるように、文言にも気を使って説明をしております。今後イラストなどを掲載する予定です。患者様の視点からも治療を行っておりますので、病気にお困りの患者さまは、お気軽にご相談いただければと思います。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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