患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
10年以上前より椎間板ヘルニアによる足の痛みがあり、椎間板レーザー治療(PLDD)を受けられた事で痛みは改善していたが、最近になり痛みが再度出現したため来院されました。
診察と検査結果
腰の骨の間にあるクッションが、飛び出ており神経周囲で炎症を起こしています。クッションが飛び出ているところをヘルニアと言います。またクッション部分を椎間板といい、合わせて椎間板ヘルニアと言います。椎間板ヘルニアは足を支配する神経の周りで炎症を起こすため、足に痛みを感じるようになります。
施術内容
PODT法
腰椎L3/4・L4/5・L5/S部分に治療を行いました。
ベッドの上にうつ伏せになってもらいます。
痛み止めを使用し、背中の皮膚からクッションまで、治療用の管を入れます。レントゲンを見ながら、治療用の管を入れていきます。
治療中は患者様にも動画でご説明しております。
今回はオゾン治療(PODT法)を行いました、オゾン治療は椎間板内の炎症を鎮静化させる働きがありますので、椎間板ヘルニアによる神経痛にも有効です。
治療時間は20分程でした。
術後
治療後は1時間ほど安静にしていただき、帰宅となっております。
※治療効果は個人差があります。
院長より一言
今回は一般の方にも分かりやすい言葉で、治療の様子を説明させて頂きました。来院していただいた患者様には、より詳しく説明しご病気の状態を理解していただいております。気軽に診察にお越しいただければと思います。
治療法
PODT法(経皮的椎間板オゾン治療)
治療期間
日帰り
治療費用
330,000円~495,000円(税込)
リスク・副作用
治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。