患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

30代の頃より腰痛発作が年に1~2度出現していたが、令和3年8月頃より左足の裏側に痛みが出現し、3分程歩行すると歩けなくなる状態になられました。特にゴルフが趣味でしたが、全くできなくなり当院を受診されました。

MRI

診察と検査結果

第2腰椎と第3腰椎間の椎間板(L2/3)、第3腰椎と第4腰椎間の椎間板(L3/4)、第4腰椎と第5腰椎間の椎間板(L4/5)、第5腰椎と第1仙骨間の椎間板(L5/S)が全て潰れている状態でした(高度椎間板変性GradeⅤ)。また脊柱管狭窄症の合併も認めます。

治療風景①
治療風景②
治療風景③
治療風景④

施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

腰椎L2/3・L3/4・L4/5・L5/S部分に治療を行いました。局所麻酔を使用することで、殆ど痛みは感じられませんでした。順調に椎間板治療用の管を各椎間板内まで留置しました。患者様は落ち着いておられましたので、検査と治療の様子をご覧いただきながら、治療部位をご説明申し上げました。L3/4の椎間板造影検査と治療時間は18分でした。

治療風景⑤

術後

治療後は2時間程度で歩行していただき、再度治療のご説明を申し上げ帰宅していただいております。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

ここ1年ほど新型コロナ感染症(Covid-19)により入院しての外科的手術を希望されない患者様が増えており、日帰り治療が大変忙しくなってきております。できるだけ多くの患者様を診れるように、工夫をしておりますが、ご予約までに日数がかかる場合もございますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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