患者様の情報

50代 男性

疾患・症状


患者様の状態

3年ほど前に右足にしびれが出現されましたが、しびれは軽く様子をみられていました。しかし、その後1年程経過すると右足のしびれが強くなり、最近になって左足にもしびれが出現し、仕事が出来なくなられたため、近くの病院を受診されたところ椎間板ヘルニアと診断されました。外科的手術も勧められましたが、ご本人が拒否され、当クリニックを受診されております。


診察と検査結果

MRI

腰を横から見た写真で、向かって右側が背中側、向かって左側がお腹側となります。腰はそもそも、小さな腰の骨(腰椎)が縦に並んで出来ています。腰の骨(腰椎)と骨がぶつかると、骨が痛んでしまうので、間にクッション(椎間板)が挟み込んであります。また傍には脳と足を繋ぐ神経も通っており、腰を痛めると、足の神経にも障害が生じ、足のしびれや痛みの原因となります。今回の写真ではクッション(椎間板)が複数変形しております(ヘルニア)。神経周囲で炎症が生じてしまい、足のしびれや痛みの原因となっていると判断しました。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

腰椎L2/3・L3/4・L4/5・L5/S部分に治療を行いました。クッション(椎間板)に対して治療を行うで、神経周囲の炎症を改善し、足の症状の改善を図ります。

治療風景①

局所麻酔を使用し、患者様が痛みを感じない様に準備しています。

術後

治療風景②
治療風景③

変形したクッション(椎間板ヘルニア)まで、背中から、治療用の管を挿入していきます。

治療風景④

治療用の管が、正しい位置にくるように、微調整を行っているところです。

クッション(椎間板)の状態を確認し、この後治療を行いました。治療時間は19分程度であり、治療中は痛みをほとんど感じられませんでした。やや緊張はされていましたが、スムーズに治療ができました。


術後

時間ほど、専用の個室でお休みいただき、帰宅としていただきました。また今後早ければ1か月程度で症状の改善が期待できると、ご説明させて頂きました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

当院では、ご高齢の方でも年齢にかかわらず日帰り治療を行っております。また外科的手術後であっても対応しておりますので、腰や足の症状でお悩みの患者様がおられるようでしたら、お気軽に電話でご相談ください。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。