患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

数年前より、右坐骨神経痛があり日常生活に支障が出現している状態でしたが、8月頃より痛みとしびれが強くなっていました。ご友人2名が当院での治療を受けられており、この度ご紹介で当院を受診されました。『普通に日常生活をおくる事』をご希望されています。


診察と検査結果

治療風景①

第2腰椎と第3腰椎間の椎間板(L2/3)、第3腰椎と第4腰椎間の椎間板(L3/4)、第4腰椎と第5腰椎間の椎間板(L4/5)、第5腰椎と第1仙骨間の椎間板(L5/S)の椎間板が黒くなっており椎間板の変形と飛び出し(ヘルニア)があります。特にL4/5とL5/Sでは椎間板の容量が低下しておりますし、脊柱管狭窄症の合併を認めました。

治療風景②

施術内容

DST法

腰椎L2/3・L3/4・L4/5・L5/S部分にDST4箇所の治療を行いました。局所麻酔薬を施行し、順次治療用の管を椎間板内まで挿入しました。L3/4に治療用の管を留置する際に、右足に数秒間のしびれが出現しましたが、すぐにしびれは消失しており、椎間板検査と治療の様子をご一緒に観察しながら、治療を行いました。

治療風景③

特にL4/5では椎間板損傷が明瞭に描出されており、患者様自身も納得いただいた上で治療を行う事が出来ました。
また治療時間は18分程度でした。


術後

治療後は2時間ほどお休みいただき、再度治療動画のご説明をさせて頂き、帰宅していただきました。今後症状の改善には2か月程度を見込んでおります。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

患者様に、リアルタイムで治療中の動画をご覧いただく事で、容易に病気の状態だけでなく、治療の意義をご理解いただく事が可能となっております。またわかりやすくご説明しておりますので、治療を検討する、しないに関わらずご相談いただけましたら幸いです。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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