患者様の情報

80代 女性

疾患・症状


患者様の状態

今年の5月頃より右側のおしりから太ももの裏にかけて(坐骨神経領域)歩くたびに痛みが出現し、徐々に悪化してしまい今は買い物にも行けない状態で来院されました。近くのペインクリニックで治療はされていましたが改善が無い状態です。患者様は外科的手術は年齢的にも絶対に避けたいとご希望がありましたので、当院の椎間板治療について詳しくご説明させて頂きました。御高齢でもありしっかりご理解けるように診察時間を延長し説明しました。


診察と検査結果

検査では第3腰椎が前方にすべっており、第3腰椎と第4腰椎の間と第4腰椎と第5腰椎の間で脊柱管狭窄椎間孔狭窄を認めました。

MRI

施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰椎L3/4・L4/5部分にDST2箇所の治療を行いました。
患者様は麻酔が効きにくい体質であるとお伺いしておりましたので、少し多めの麻酔を時間をかけて注入し治療にあたりました。

治療風景①

ご本人様も治療の様子が見たいとご希望されましたので、写真の様に治療の様子をリアルタイムでご説明させて頂きながら検査と治療を行いました。

治療風景②

治療後でも傷口はほとんど目立ちません。

治療風景③

術後

治療中に出現したしびれは完全に消失しており、歩行もすこし楽になられた様子でした。ご主人とお買い物に行くことをご希望されており、ほっこりした気分になりました。ただし体幹筋力は低下しておられるため、自由にお買い物に行かれるには、数か月はかかる旨ご説明させていただきました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

当院の椎間板治療は、外科的手術の代用として十分対応可能です。また治療に関しては、ご希望があれば時間をかけて、わかりやすくご説明させて頂いておりますので、いつでもご相談いただければと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。