患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

1年以上前に両足の大腿部に痛みとしびれが出現されました。症状の改善を待つも一向に改善することなく経過され、日常生活に支障が生じている為に当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、腰を横から見ております。向かって右側が背中側となり向かって左側がお腹側となります。腰は腰椎と呼ばれる小さな骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しております。また足の神経も傍を通っています。この写真では4箇所の椎間板が変形しており、椎間板ヘルニアと呼ばれる状態です。また足の神経も圧迫を受けている脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっており、足の神経症状の原因と推定されます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰椎L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S部分の4箇所にDST治療を行いました。潰れている椎間板を治療する事で脊柱管狭窄症による足の神経症状の改善を図ります。

治療風景①

患者様にはうつ伏せに寝ていただき、局所麻酔を使用し治療用の管を椎間板まで挿入していきます。

治療風景②

患者様は落ち着いておられましたので、治療中の様子を見ていただきました。治療時間は20分程度であり、治療後2時間ほどで歩いて帰宅していただきました。


院長より一言

本日は本年最後の診療日となりました。特に12月は忙しく、手術件数は95件に上り、月間で過去最高の治療件数でした。体力的にも辛い12月ではありましたが、明日からは年末休みとなります。しっかりと身体を休め、より良い治療が行えるように準備したいと思います。
それではみなさま、良いお年をお迎えください。
新年は1月6日より診療開始です。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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