患者様の情報

70代 女性

病名

  • 椎間板変性症

患者様の状態

7年ほど前より腰とお尻に痛みが出現し始めたが、様子を見られていました。
しかし2年ほど前より徐々に痛みが強くなったため、近くの整形外科を受診され、ブロック注射や内服での治療が開始されました。
その後も痛みが持続するため当クリニックを受診されています。
もともとパーキンソン病があり、DPSと呼ばれる治療用の装置を体内に埋め込まれておられます。
その為MRI検査は磁気を使用する為、今回はレントゲン検査のみで対応を致しました。


診察と検査結果

腰を前後から見たレントゲン写真です。
腰は腰椎と呼ばれる骨が縦に並んで出来ています。
腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しておりますが、このレントゲン写真では椎間板が潰れ、腰椎の変形が生じている部分が見られます。
脳と下半身を繋ぐ神経もこの部分を通過しており、腰椎の変形は下肢の神経痛を引き起こします。


施術内容

DST法

腰椎L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S部分の4箇所にDST治療を行いました。
椎間板の状態を造影検査し、損傷が認められるようであればDST(ディスクシール治療)を行い、2次的に神経症状の改善を図ることとしました。

局所麻酔を用いて治療用の管を椎間板まで挿入していきます。

造影検査を行い、椎間板の損傷部位を確認しているところです。
黒く映ってい部分が繊維輪の損傷部位であり、DST(ディスクシール治療)が必要な部分となります。
治療は25分程度で終了しております。


術後

治療後は2時間ほど休憩した後、歩いて帰宅していただきました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

当院では、今回の患者様の様にMRI検査が受けられない場合においても、レントゲン検査+椎間板造影を行うことで直接的に椎間板の状況を把握する事ができるので、治療が可能となっております。
ただしMRI検査ができないので、治療方法の最終選択が治療直前となる欠点はございます。
つまり治療前に治療箇所が推定できないため、最低4箇所の治療用の管を挿入する必要があり、治療時間が20分を超えてしまう事が欠点と言えます。
患者様のご負担が出来るだけ少なくなるように、引き続き工夫を重ねたいと考えております。

是非ご共有ください

この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

NLC野中腰痛クリニック院長野中 康行

2002年川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年ILC国際腰痛クリニック開設、2020年医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年NLC野中腰痛クリニック開設。

治療実績:4,061件
(平均77件/月・2018年6月~2022年10月まで)


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。