患者様の情報

80代 女性

病名

  • 脊柱管狭窄症
  • 第4腰椎すべり症

患者様の状態

2015年頃に脊柱管狭窄症と腰椎滑り症と診断されておられましたが、症状はそれほど強くない為様子を見られていました。
今年の7月頃より両足に痛みとしびれが出現し、立っていると転倒しそうになる状態となりました。
近くの整形外科では外科的手術はリスクが高いと判断されたため、当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

腰のMRI検査ですが、腰を横から見ております。
向かって右側が背中側、向かって左側がお腹側となります。
腰は腰椎と呼ばれる小さな骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間にはクッションの働きがある椎間板が存在しています。
また腰椎と椎間板の傍を足の神経が通っています。
このMRI検査では椎間板が潰れており、足の神経に圧迫や炎症が生じている部分が見られます。
その部分を脊柱管狭窄症と言います。


施術内容

DST法

腰椎L2/L3、L3/L4、L4/L5部分の3箇所にDST治療を行いました。
椎間板を治療する事で足の神経症状の改善、つまり痛みとしびれを改善させます。
治療方法はDST(ディスクシール治療)となります。

局所麻酔を使用し、レントゲン透視装置を用いながら治療用の管を椎間板まで挿入していきます。
時に鎮静剤を使用し寝ていただきますが、今回は鎮静剤の使用を希望されませんでした。

治療用の管から造影検査を行い、DST(ディスクシール治療)を行っていきます。
黒く映っている部分が椎間板の損傷部位となります。


術後

2時間程度で歩いて頂き帰宅としております。
帰宅時には左下肢のしびれが半分程度まで改善を認めておりました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

本日は治療後8ヵ月経過された患者様が診察に来られました。
治療前と比較して、概ね右足の坐骨神経痛に関して改善を認めており、満足していただいていましたが、足先の違和感(しびれ感)が残存しているとの事でした。
しびれに関しては改善率が73%であり、残存する事もあることを説明せざる得ませんでした。
完全緩解を目指してはおりますが、部分的に症状が残存する事は口惜しい思いであり、今後も研鑽に励み、可能な限り満足していただける治療を行いたいと思う次第です。

是非ご共有ください

この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

NLC野中腰痛クリニック院長野中 康行

2002年川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年ILC国際腰痛クリニック開設、2020年医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年NLC野中腰痛クリニック開設。

治療実績:4,061件
(平均77件/月・2018年6月~2022年10月まで)


脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。