患者様の情報

70代 女性

病名

  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 腰椎すべり症
  • 坐骨神経痛

患者様の状態

昨年(令和2年)5月、ゴルフをした際に突然背中に痛みを感じ、その後右臀部と股関節および右足に神経痛が出現されました。
近くの整形外科で腰椎すべり症と脊柱管狭窄症と診断され、内服薬での治療が開始されました。
しかし痛みの改善もなく、お好きなゴルフも十分に楽しめない事から知人の方が当クリニックで改善したこともあり、紹介にて受診されました。


診察と検査結果

腰の骨を横から見た写真(MRI)です。
向かって右側が背中側となります。
腰は小さな骨(腰椎)が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間には、クッションである椎間板が挟まっている構造です。
椎間板のすぐ背中側には、足の神経が通っています。
この写真では椎間板が複数か所で潰れ、足の神経側に飛び出したような変形を認めます。
飛び出したような変形をヘルニアと言い、神経の傍で炎症を生じる事で坐骨神経痛を引き起こしてしまいます。
脊柱管狭窄症も合併を認めます。


施術内容

DST法

腰椎L1/2・L2/3・L3/4・L4/5部分にDST4箇所の治療を行いました。
椎間板を修復し治療する事で神経の炎症を改善させ、腰椎の動揺を安定化させることで坐骨神経痛の改善を図ります。
その為に、まず椎間板に管を挿入し、検査を行います。

患者様にはうつ伏せに寝ていただき、局所麻酔で痛みを取り除いた後、治療用の管を挿入していきます。

その後、造影検査を行いますが、この様に黒く映った部分が椎間板繊維輪の損傷を示しています。
詳しくは、DSTの治療動画(YouTube)をご覧ください。
治療時間は20分程度でした。


術後

2時間ほど安静にしていただいた後、歩いて頂きましたが、治療前にあった右坐骨神経痛の改善と右股関節部の可動時痛の改善を認めました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

本日は10月18日(月)ですが、急に寒くなってきました。
急激な温度の変化では、各種病気の悪化が懸念されます。
実際に脳梗塞、脳出血、心筋梗塞等の血管の病気は冬季に増加しております。
皆様も健康には十分お気をつけいただきたく存じます。
また本日興味深い論文を読みました。
内容は『遺伝と腰痛疾患の関係』についてです。
院長ブログの最新腰痛情報に皆様にもわかりやすいように纏めておきますので、またご参照ください。

この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

NLC野中腰痛クリニック院長野中 康行

2002年川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年ILC国際腰痛クリニック開設、2020年医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年NLC野中腰痛クリニック開設。

治療実績:3,867件
(平均76件/月・2018年6月~2022年8月まで)


椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。