患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

10年程前より坐骨神経痛(臀部から右足にかけての痛み)がありました。近くのクリニックで脊柱管狭窄症と診断され、令和2年に外科的手術を受けられました。しかし改善が認められず、一人では歩けない状態が続くため当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

レントゲン

腰を横から見た写真(レントゲン写真)です。向かって右側が背中側となります。腰は骨の駒(腰椎)が縦に並んで出来ています。また腰椎と腰椎の間には、クッション(椎間板)が存在しています。この写真では腰椎しか見えませんが、ボルトが入っているところが見えます。


施術内容

DST法

腰椎L3/4・L4/5・L5/S部分にDST3箇所の治療を行いました。ボルトが入っている部分より下の椎間板に損傷が疑われましたので、椎間板を検査し、治療を行う事で坐骨神経痛の改善を図ります。

治療風景①
治療風景②

お手伝いをして、治療用のベッドまでご案内しているところです。

治療風景③

治療用のベッドにうつ伏せに寝ていただきます。

治療風景④

椎間板まで痛み止めを使用しながら、治療用の管を挿入しているところです。

ボルトが入っているすぐ下の椎間板に検査を行っているところです。黒く映った部分が損傷部位を示しています。この後DST法(ディスクシール治療)を行いました。治療時間は18分でした。


術後

治療後は2時間ほどベッドでお休みいただきまして、診察を行い帰宅していただきました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

本日ロシアの患者さまより治療依頼が来ました。新型コロナの前には月に1~2件はロシアから治療依頼がありましたが、ロシアの方では感染状況が落ち着いてきたのでしょうか。早く落ち着いてほしいものです。第5波が落ち着いてきたとは言え、気を緩めず感染予防に努めてまいります。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。