患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

5年前に脊柱管狭窄症に対して外科的手術を行われました。右足のしびれは手術前より存在していまいしたが、改善することがなく、歩くとしびれが強くなる状態でした。再度外科的手術も検討されたましたが、年齢的な問題もあり、当クリニックを受診されました。


施術内容

PODT法

腰椎L3/4部分に治療を行いました。

治療風景①
治療風景②

局所麻酔を使い、患者様の痛みを取りつつ、椎間板部分に治療用の管を挿入しています。

治療用の管を挿入後にPODT(椎間板オゾン治療)を1箇所に行いました。


術後

2時間ほど安静にしていただきましたが、右足のしびれは半分程度まで改善を認め、帰宅していただきました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

本日は治療が6件あり、大変忙しい日となりました。当院では5種類の椎間板治療がありますが、外科的手術後のしびれに関しては最大有効率は78%前後となっております。腰痛特化型リハビリ等を行うと、もう少し有効率は上るものの100%には至らないのが実情です。しびれの原因には神経自体の障害としてWaller変性や手術後の血行障害、癒着による障害が関与している為です。その中でも可能な限り、満足していただけるように治療努力を続けていきたいと思っています。


治療法

PODT法(経皮的椎間板オゾン治療)

治療期間

日帰り

治療費用

330,000円~495,000円(税込)

リスク・副作用

治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。