患者様の情報

40代 男性

疾患・症状


患者様の状態

令和2年12月に椎間板ヘルニアに対して外科的摘出術を施行されるも、症状の改善が無い為ご友人の紹介で当院を受診された患者様です。前屈および後屈により症状が増悪する状態で、日常生活にも相当の支障が生じておられました。

MRI

診察と検査結果

腰椎全般に椎間板変性(MRIで黒くなる=低信号と椎間板が薄くなる)と椎間板ヘルニアを認めますが、特にL3/4では外科的手術後の影響もありますが、巨大なヘルニア性変化を認めます。坐骨神経領域の痛みはL4/5以下が原因である可能性もあります。

治療風景①
治療風景②
治療風景③
治療風景④

施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰椎L2/3・L3/4・L4/5部分にDST3箇所の治療を行いました。局所麻酔を用いて治療用の管を各椎間板内まで留置しました。管を留置する際、足に2秒程度しびれが出現しましたがすぐに消失しており、患者様は終始落ち着いておられましたので検査と治療のご様子を動画でご説明しながら、ご一緒に治療にあたりました。治療中にはほとんど痛みを感じませんので、しっかり治療をご理解いただけたと思います。

治療風景⑤

治療後にお声がけ致しますと、『もうおわったんですか』とおっしゃられましたので、しっかり治療させて頂きましたとお答えいたしました。


術後

その後1時間30分程度お休みになられた後、ご家族にも動画のご説明を行いお帰り頂きました。お帰りの際には右足のしびれと疼痛が改善している状態でお褒めのお言葉を頂きました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

外科的手術後の再発例に関しても日帰り治療を行っております。十分に経験もございますので、難治症例に対してもご相談いただければ幸いです。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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