患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
患者様の状態
背中から腰にかけての痛み、左足の痛みとしびれがあり好きなゴルフができないとの事で来院されました。最近は安静時にも痛みが出現しており、ペインクリニックに通院されるも改善がない状態との事でした。旅行とゴルフをしたいとのご希望がありました。
診察と検査結果
第4腰椎と第5腰椎間(L4/5)、第5腰椎と第1仙骨間(L5/S)の椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症及び椎間孔狭窄症を認めました。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
腰椎L4/5・L5/S部分に治療を行いました。
L4/5 L5/S椎間板の隙間(間隙)は十分ありましたので、3分程度で治療用の管を留置しております。
患者様に治療の様子をご一緒に見られるか確認したところ、『先生にまかせるわ』とおっしゃられたので、すべて治療後に動画のご説明をさせて頂く旨をご説明し検査治療にあたりました。造影検査では予測通り、繊維輪損傷を認めましたので、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
治療中痛みはほとんどありませんでしたが、腰部の圧迫感を訴えられました。治療時間は14分であり、患者様はびっくりされておられました。
術後
2時間程度の安静の後、診察室にて治療内容をご説明しました。コロナ(Covid-19)が落ち着いたら旅行とゴルフをお楽しみくださいとお伝えしご帰宅いただきました。
※治療効果は個人差があります。
院長より一言
症状が改善し、いろいろと動きたくなるとは思いますが、大切な患者様がCovid-19により変なことにならないように、今後も失礼を承知の上でご意見申し上げる事がございますがお許しください。また私も十二分に気をつけて診療にあたっております。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。