患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

8年ほど前より、左おしりの痛みが歩くたびに出現し、ゴルフができなくなったとの事でお越しになられました。以前、椎間板ヘルニアに対して手術をされおられ、再発と判断しました。『ゴルフがしたい』とおっしゃられていました。


診察と検査結果

第3腰椎と第4腰椎間(L3/4)、第4腰椎と第5腰椎間(L4/5)、第5腰椎と第1仙骨間(L5/S)で高度椎間板変性(椎間板が潰れた状態)であり、脊柱管狭窄症腰椎すべり症を認めました。

MRI

施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰椎L3/4・L4/5・L5/S部分にDST3箇所の治療を行いました。問題としてL5/Sの椎間板の隙間(間隙)がすでにない為に、治療用の管が留置に困難が予測させれました。治療前に入念にアプローチの方法を考察した上で、手技を開始しました。

治療風景

治療用の管の形状をS字フック状の変化をつける事でL5/Sに治療用の管を留置しました。難易度は高かったですが、5分程度の時間で済みました。患者様は痛みがほとんどなかったので、検査と治療の様子を見ていただきました。


術後

治療後は2時間程度お休みになられ、ゴルフをプレーする希望を胸にご帰宅頂きました。尚ゴルフに関しては1ヵ月後を目安に再開していただくようにご説明いたしました。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

難治症例でも可能な限り治療対応しております。無料画像相談もしておりますので、お気軽にご相談ください。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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