患者様の情報
20代 男性(アメリカ籍)
疾患・症状
患者様の状態
カルフォルニア在住の男性です。1年前から右足の神経痛で悩まれており、北米でディスクシール治療を検討されていました。しかし、治療の予約が4ヵ月以上先になること、親戚が当院で治療を受けられ改善していることから当院での治療を希望し来日されています。
検査
MRI

腰のMRI検査です。L4/5、L5/Sの椎間板ヘルニアを認めます。椎間板容量は減少傾向であり、繊維輪損傷が疑われます。北米での画像診断でも同様の内容であったそうです。
治療
ディスクシール治療を希望されていましたので、Annulogram検査を行った後に治療を行いました。
Annulogram検査
L4/5に対してAnnulogram検査を行っています。損傷部分が黒く映し出されているのが見えますね。
ディスクシール治療
引き続いてディスクシール治療を行っているところです。椎間板が少し持ち上がっていきますが、患者様は腰に圧迫感を感じられていました。
治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後です。

治療中、ほとんど痛みは感じなかったそうです。また、バスケットを再開したいとの希望がありましたが1ヵ月は控えていただく様にお願いしました。
院長の一言
誘惑
今、体重が68kgなのでベスト体重の63kgまで減量中です。1日600kcalの摂取制限をしているので、1ヵ月間で2kg程度減量できるはずです。スキーシーズンまでになんとか間に合いそう。せやけど、正月休みが問題ですわな……正月はおいしいお肉、寿司、お酒、悪魔的な誘惑しかありまへん。根性がヘボいので誘惑に負けてまう自信しかないですわ。

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任