治療症例 / 院長ブログ

原因不明だった腰痛と坐骨神経痛(40代女性)

患者様の情報

40代 女性(香港在住)

疾患・症状

患者様の状態

5年前から腰痛と臀部の坐骨神経痛に悩まれている方です。さまざまな検査や治療を行われていますが、原因がわからないまま症状が悪化している状況です。しかし、昨年、脊柱管狭窄症である父親が当院で治療を受けられ改善したことから来日されることになりました。


検査

MRI

MRI

腰のMRI検査です。一見すると正常に見えますが、L5/Sの椎間板容量がわずかに低下していることが確認できます。一般の病院であれば異常所見と取らないと思いますし、異常と判断しても内服やリハビリなどの治療法が選択されるはずです。


治療

Annulogram検査とディスクシール治療

Annulogram検査を行っているところです。椎間板の損傷部分が黒く映し出されています。損傷が確定したのでディスクシール治療を行いました。腰痛と坐骨神経痛の改善が期待できそうだとご説明したところ、大変喜ばれていました。しばらく日本に滞在し文化体験をされるそうです。


院長の一言

ささやかな冒険

日曜日はいやがる家族を連れて生駒山に登ってきました。先週、長男に50m走で完敗したため、少しでも体を鍛えようと思ったからです。しかし、行ってみると誰もおらんし、鬱蒼とした山道が延々と続いているんですよね。話題の熊でも出てきそうな雰囲気やし、一家全滅になってもあかんので、早々に引き返し運動になりませんでした。

夜は「牛しゃぶ」をたらふく食べてもうて、筋肉やのうて脂がノリノリです・・・行くところまでいこかな。

MRI

今回の治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


関連するの疾患と症状

変形性腰椎症

椎間板変性症

変形性腰椎症

椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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