患者様の情報
70代 男性
疾患・症状
状態
腰痛と両足のしびれがあり、今年3月にディスクシール治療を受けられた患者様です。治療後6か月経過の時点で腰痛は改善しておりゴルフを再開できるようになっていましたが、両足のしびれが続くため本日来院されています。
治療後の経過
VAS Score(疼痛スケール)
2025年3月18日 | 2025年10月4日 | |
---|---|---|
腰の痛み | 9点 | 0点 |
下肢の痛み | 0点 | 0点 |
しびれ | 7点 | 7点 |
臀部の痛み | 0点 | 0点 |
(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
検査
治療前のMRI検査

治療前のMRI検査です。とくにL3/4 L4/5 L5/Sの椎間板は損傷が目立ちます。
治療後6ヵ月経過したMRI検査

治療後6か月経過したMRI検査です。わずかですが椎間板容量に変化が見られます。
診察
下肢のしびれに関しては、神経障害が後遺症になっている可能性も示唆されましたが、ディスクシール治療後6か月以降にしびれが改善する可能性もあるため、内服薬とリハビリを継続しながら様子を見ていただくことにしました。今後、しびれの改善が乏しいようであれば、椎間板外治療としてSTR治療を推奨させていただきました。
まとめ
しびれに関しては治療後の改善が遅れることが多いため、ご不便をおかけする場合もあります。また、改善が乏しい場合には追加治療を行っております。当院では患者様に満足していただけるように最大限の努力を続けております。
院長の一言
LINEスタンプ
野中腰痛クリニックのイメージキャラクター「メルメット子」ちゃんのLINEスタンプを作成しよりましたので、気に入った方がおられたら以下のサイトでダウンロードしてくださいな。
僕と嫁が趣味で作ってるだけなんで完成度は低いかもしれまへんけど・・・
今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任