治療症例 / 院長ブログ

治療後7年経過の患者様(40代男性)

患者様の情報

40代 男性

疾患・症状

状態

2018年7月にPLDD(椎間板レーザー減圧治療)を行った方です。当時、椎間板ヘルニアがあり、PLDD(椎間板レーザー減圧治療)またはPIDD(椎間板インプラント減圧治療=現在はセルゲル治療とも言われている治療)の適応があったのですが、効果が同程度であるため、治療費用が4分の1で済むPLDD(椎間板レーザー減圧治療)を行っています。治療後3ヵ月で坐骨神経痛は改善したのですが、今年9月にゴルフをされた後から腰痛が新たに出現するようになったため、東京院を受診されました。


治療後の経過

VAS Score(疼痛スケール)

2018年7月2018年10月2025年9月
腰の痛み0点0点3点
下肢の痛み8点0点0点
しびれ8点0点0点
臀部の痛み8点1点0点

(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)


検査

治療前のMRI検査

治療前のMRI検査

2018年7月のMRI検査です。L5/Sに椎間板ヘルニアが確認されていました。

治療後7年経過したMRI検査

治療後7年経過したMRI検査

2025年9月19日のMRI検査です。椎間板ヘルニアは吸収されているのが確認できています。あらたな病変は見当たりません。


診察

9月10日にゴルフをした翌日から腰痛が出現していますが、本日時点で腰痛は半減している状態です。椎間板や腰椎の変形も認められませんので、腰椎捻挫と診断し湿布薬のみ処方させていただきました。今後2週間ほどで症状は自然消失するとご説明いたしました。腰痛の原因はゴルフの前の準備運動不足だと判断し、運動前の準備運動をしっかりと行っていただくようにお願いいたしました。


院長の一言

やっぱり準備運動やて

わたくしも椎間板ヘルニアがあるので、今日、来院された患者様とは「ヘル友」ってことになります。昨年5月にDRT(椎間板再生治療)を受けてますけど、ゴルフやスキーなどの運動をする前には必ず準備体操をしとります。「ヘル友」の多くは、腰椎の柔軟性を高めておかないと特定の椎間板にだけ負担がかかってしまう骨格をしとるからです。野球選手だったイチローさんも練習前に1時間以上ストレッチを行っていたとか。見たことないんで知らんけど…。兎にも角にも運動前にはラジオ体操でよろしおますんで、忘れんように。


今回の治療法

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

治療期間

日帰り

治療費用

308,000円~473,000円(税込)

リスク・副作用

治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程、これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また、外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や合併症などのリスクがあります。


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この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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