患者様の情報
80代 女性
疾患・症状
患者様の状態
坐骨神経痛があり、3年ほど前から杖歩行をされていましたが、今年に入り神経痛が悪化したため、シルバーカーを利用されるようになられています。お一人暮らしであり、ご家族が心配されて当院の受診となりました。
検査

腰のMRI検査です。素人目にも第4腰椎と第5腰椎間で椎間板が潰れている事が確認できます。神経の通り道である脊柱管も明らかに狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断致します。
治療
神経痛を改善させれば、歩行距離を伸長することが可能である判断しました。ご本人様には椎間板検査と治療を同時に行う事をお勧めいたしました。
Annulogram検査
椎間板検査の様子です。Annulogarm検査では椎間板の損傷部分が黒く映し出されます。動画から損傷部分が確認できます。
ディスクシール治療
損傷部分が確認できたので、ディスクシール治療を行いました。DRT(椎間板再生治療)は癌の既往がある為に適応がありませんでした。
治療前後のレントゲン

治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後になります。お盆休み明けの治療であり、私も少し緊張しました。
院長の一言
お盆休みの思い出①
休み初日は岡山県倉敷市に行っておりました。大学生の頃に通っていた台湾料理あじ仙で名物「酢豚」がどうしても食べたくなったんです。酢豚の他、にんにくの芽もシャキシャキで絶品でした。学生時代の味って忘れられないですよね。


また、帰りに瀬戸内市にある日本一の駄菓子屋さんに寄ったんですが、懐かしの駄菓子(昭和時代)がてんこ盛りで大人買いしてしまいました。


僕にとって、岡山は学生時代から研修医時代を含めて10年以上も生活していたので故郷のようなものです。
ヘルメット子情報
休み期間中に新しいヘルメット子のステッカーが出来上がったので、袋に詰めておきました。今週末から大阪院と東京院の受付で配布する予定です。


同時にヘルメット子のうちわも無料配布する予定です。どうぞ!

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任