患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

10年前に脊柱管狭窄症に対して外科的手術をされておられる患者様です。手術後はしばらく調子が良かったようですが、5年ほど前より右足に神経痛が出現する様になりました。内服薬などで様子を見られておりましたが、歩くと神経痛が襲ってくる状態で日に日に悪化している事から当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨の間にある椎間板が潰れております。容量としては50%消失している状態で炎症が生じている可能性が高いと考えられます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板の周囲に生じている炎症に対して検査を行い、椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してDST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

治療担当は山崎医師で私も同席しております。局所麻酔のみで治療用の管を椎間板まで挿入し、患者様に検査についてご説明しているところです。

治療風景②

患者様にも分かるように看護師が画面を指さしながら山崎医師が説明しております。

椎間板を検査しているところで椎間板の損傷部位を特定しております。

患者様の目線から見ると画面はこのように映っており、DST(ディスクシール治療)を行いました。治療時間は18分でした。


院長の一言

新大阪で治療を開始してから来月で6年目に入ります。毎年6月には開設記念日として休日を設けておりましたが、今年は患者様の予約が多数ございまして休日を返上し診療にあたることにいたしました。診療が継続できることは非常にうれしく思いますが、子供の成長と共に一緒に過ごせる時間が減ってきており少し寂しい気持ちあります。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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