患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

以前より腰痛は自覚されておられましたが、2年ほど前より足に神経痛が出現するようになりました。当初は我慢されておられましたが、徐々に神経痛が強くなり、ご趣味であられるゴルフが満足にできなくなったことから当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが4箇所の椎間板が変形し潰れかけております。この様な状態を椎間板ヘルニア椎間板変性症と言います。また足の神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症と呼ばれます。


施術内容

DST法

損傷した椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)を治療する事で坐骨神経痛の改善を図りました。

治療風景①

患者様のご希望もあり鎮静剤を使用しております。鎮静剤使用後は30秒ほどで眠たくなります。

治療風景②

治療用の管はあまり変形もさせる必要もなく椎間板まで到達しております。

椎間板を検査しているところです。この後椎間板治療を行いました。治療時間は14分でした。2時間後には歩いて帰宅していただいております。


院長の一言

本日は治療後3年6ヵ月経過した患者様(60代男性)が定期診察目的で来院されました。もともとあった坐骨神経痛はほとんど消失しておられ、ご趣味であるロードバイクも問題なく行われていました(小豆島を1周したとの事)。またMRI検査でも椎間板変性の改善がみられており治療に大変満足して頂きました。私もうれしく思っております。 今日は昼頃より雪が降りはじめました。子供達はうれしいでしょうが、私は帰宅できるか心配です。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。