患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

8年ほど前より腰痛を自覚されておられました。近くの整形外科にて内服薬などで様子を見られていましたが、改善が乏しく歩く事が苦痛となられました。また、ご趣味でもある旅行も楽しめない事から、当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが第3腰椎と第4腰椎及び第5腰椎の間にある椎間板に飛び出した様な変形を認めます。この様な変形を椎間板ヘルニアと言います。また足の神経も圧迫を受けておりますが、この様な状態を脊柱管狭窄症と言い坐骨神経痛の原因となります。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対して検査と治療を同時に行いました。

治療風景①

ご本人様には鎮静剤で寝ていただきました。治療の様子はご家族が見学をされました。この写真は背中に局所麻酔を行っているところです。

治療風景②

治療用の管を椎間板まで挿入し検査を行っているところです。

検査の様子です。椎間板の損傷部位を特定し治療を行いました。治療時間は16分であり、患者様は治療終了と同時にお目覚めになられております。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。