患者様の情報

70代 女性

疾患・症状


患者様の状態

長らく腰痛を自覚されておられましたが、程度も軽いため様子を見られていました。しかし、昨年3月頃より腰痛が徐々に強くなり始め、日常生活にも支障が出てくる状態になられたことから、近くの整形外科を受診されました。椎間板ヘルニア及び脊柱管狭窄症と診断を受けられ、ブロック注射などの保存的治療を試されましたが、改善がないことから当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

治療風景①

腰のMRIでは複数の椎間板が変形しており、椎間板ヘルニアと呼ばれる状態になっております。また椎間板も潰れており高度椎間板変性症と呼ばれます。また足の神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。


施術内容

DST法

損傷した椎間板5箇所(L1/L2、L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)の機能を改善し、腰痛症状の改善を図りました。。

治療風景②

今回は治療箇所が5箇所ありましたので、鎮静剤を使用し寝ていただきました。この写真は局所麻酔を行っているところになります。

治療風景③

椎間板が相当に潰れている為に特殊形状の穿刺針を用いております。S字カーブに変形させています。

治療風景④

レントゲン透視装置に集中しているところです。

無事に椎間板を検査する事が出来ました。この後は検査結果に合わせて治療を行いました。治療時間は20分でした。患者様は痛みを自覚されることも無く帰宅していただいております。


院長より一言

正月はあまり運動をしていなかったので体重が3Kg程増加してしまいました。体重を元に戻すべく、夕食後に30分程歩く様にしております。夜10時くらいに歩いていますが、昨日は底冷えする寒さであり体に堪えました。今日と明日は降雪が予測されておりますので私もウォーキングを控えるつもりです。転倒や交通事故に巻き込まれる可能性もありますので、皆様もお気を付けいただければと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。