患者様の情報

80代 女性

疾患・症状


患者様の状態

昨年9月頃より、体を動かすと両足に痛みが出現するようになられました。立ち上がる動作や歩く動作、足を踏ん張るような動作で神経痛が出現するため日常生活にも相当の支障が生じる状態であられ、近くの整形外科では脊柱管狭窄症と診断を受けられました。御高齢であり、呼吸器系にも病気をお持ちであり、外科的手術はリスクが高いことから当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

治療風景①

腰のMRI検査ですが複数の椎間板が潰れかけており変形も伴っております。(椎間板変性症椎間板ヘルニアと言います。)また足の神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症の合併を認めます。


施術内容

DST法

椎間板3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対し治療を行い、足の神経症状の改善を図りました。

治療風景②

鎮静剤は使用せず局所麻酔のみで治療を開始しております。腰の変形に合わせて治療用の管の形状を変化させております。

治療風景③

治療用の管が神経や大血管に触れない様にレントゲン透視装置の画面に集中しています。

治療風景④

椎間板の損傷部位を検査しているところです。

椎間板の検査動画です。この後治療を行っております。治療時間は19分でした。


院長より一言

今年に入り海外からのお問い合わせが急増しております。コロナ感染拡大が落ち着いてきていることが一因だと思われます。日本でも感染ピークを越えたとの観測もあります。忙しくなる予感がしてまいりました。治療担当医師の拡充を継続して行っておりますし、今年は新たなクリニックを開設する予定です。忙しい1年になることは確定です。がんばります。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。