患者様の情報

70代 女性

疾患・症状


患者様の状態

40年以上前より腰痛発作を繰り返されておられました。15年程前より坐骨神経痛が出現するようになり、日常生活にも支障が生じる状態でした。近年は症状が悪化し、家事も困難な状態になられたことから当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査では第4腰椎と第5腰椎が潰れた状態になっており、椎間板変性症および椎間板ヘルニアと呼ばれます。また足の神経も圧迫をうけており脊柱管狭窄症になっております。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S)に対して治療を行いました。

治療風景①

鎮静剤を用いて寝た頂いた後に、椎間板まで治療用の管を挿入しているところです。

治療風景②

治療用の管と椎間板の位置関係を確認しているところです。

実際の検査動画です。損傷部位を特定し治療を行っております。治療時間は17分でした。


院長より一言

治療後3年5ヵ月経過した患者様が来院されました。77歳の男性で脊柱管狭窄症による坐骨神経痛に対して椎間板治療を行った方です。すでに坐骨神経痛は消失しておりましたが、先日自宅の掃除で転倒した後より腰痛が出現しているとの事でした。検査結果は「第1腰椎圧迫骨折」であり、今後2ヵ月間の安静が必要であるとご説明させて頂きました。この様に治療後も転倒などの外傷で骨折が生じる場合もあり、丁寧に診察をさせて頂いております。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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