患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

8年ほど前より臀部痛を自覚されるようになられ、近くの整形外科で椎間板ヘルニアと診断を受けられました。その後も症状の改善が乏しく、歩行も困難となられたため当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査では、特に第4腰椎と第5腰椎の椎間板が潰れており、飛び出した様な変形も認めます(椎間板ヘルニア)。また足の神経も一部圧迫を受けており脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板3箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5)に対してDST(ディスクシール治療)を行い、損傷した椎間板を修復し坐骨神経痛の改善を図りました。

治療風景①

背中に部分麻酔を行っているところです。

治療風景②

麻酔を行った後に治療用の管を挿入しているところです。特に難渋もせず椎間板まで管を挿入することができました。

治療風景③

治療の様子をモニター画面越しにご説明しているところです。

治療中の動画です。患者様もご覧になられながら治療を行いました。治療時間は17分でした。痛みも少なくスムーズに治療は終了しております。


院長より一言

3ヵ月前に治療させて頂いたインドネシア在住の患者様より、ご親族の方の治療依頼を新たに賜りました。コミュニティ関連での治療依頼が増えております。インドネシア国籍の患者様は、概ね英語でのコミュニケーションが可能ですので治療も問題なくこなせております。
寒くなってまいりましたので我が家でもいよいよ暖房を開始いたしました。毎年冬期はエアコンを一切使わず石油ストーブ(においが好きです)のみで乗り切ります。とは言え灯油も随分と値上がりしておりますのでコタツも併用しようと思っております。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。