患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

以前より下肢の神経痛を自覚されておられましたが、日常生活に支障がほとんどないので様子を見られていました。今年5月頃より神経痛が強く出現するようになり、徐々に悪化する状態であることから当クリニックを受診されております。


診察と検査結果

治療風景①

腰のMRI検査では特に第4腰椎と第5腰椎の間の椎間が潰れており、足の神経も圧迫を受けており神経痛の原因と考えられます。この様な状態を脊柱管狭窄症と言います。また腰椎もずれており腰椎すべり症と言います。


施術内容

DST法

椎間板3箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5)に対してDST(ディスクシール治療)を行い、神経症状の改善を図りました。

治療風景②

背中に部分麻酔を行っているところです。麻酔針は細く痛みはほとんど自覚されませんでした。

治療風景③

治療の管を挿入しているところですが、4分程で椎間板まで管を挿入しております。

治療風景④

治療中の写真です。患者様にはお声がけをしながら治療を行っています。

治療中の動画です。DST(ディスクシール治療)を行っております。治療時間は16分でした。


院長より一言

昨日は祝日でしたので、昼寝をして22:00からサッカー日本代表戦をテレビ観戦致しました。コロナ禍であまり楽しい事も少ない中で、日本代表を応援することは良い刺激になりました。観客を見ていると誰一人としてマスクなんてしていないですね。日本では、野球観戦でもマスクをして声も出せない状況であるのにびっくりしました。海外では重症化率の低下に伴い感染予防対策の緩和を積極的に行っていると聞きますし、患者数の全数把握もしていないようです。来年には日本でも感染予防対策の緩和が行われると期待しております。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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椎間板変性症

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坐骨神経痛

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