患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

6年ほど前に脊柱管狭窄症と診断されておられましたが、症状も軽く、日常生活にもさほど支障がない状態でした。今年6月頃より腰に負担がかかると左足に坐骨神経痛が出現するようになり、ご趣味であられるゴルフが楽しめなくなったことから当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、腰全体において椎間板が潰れており変形も認めます(椎間板ヘルニア)。また足の神経の通り道も狭くなり脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっています。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

潰れた椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してDST(ディスクシール治療)を行い、神経症状の改善を図りました。

治療風景①

背中に部分麻酔を行っているところです。麻酔は3秒ほどで終りました。

治療風景②

治療用の管を椎間板まで挿入しているところです。少し多めに局所麻酔を使用しました。

治療風景③

治療用の管が挿入した後に、患者様に治療の様子をご説明しているところです。

椎間板を検査している動画です。この後すぐにDST(ディスクシール治療)を行いました。治療時間は17分でした。2時間後には自転車でお帰り頂きました。


院長より一言

本日の治療は8件でした。放射線技師も追加で1名配置し、医師2名体制で診療にあたっております。新規クリニック開設時には常勤医師3名に増員を予定しておりますが、慌ただしい一日でした。
年末であり患者様だけでなく来賓の方々も増えており、本当に目まぐるしい日々ですが健康に気をつけて診療にあたりたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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