患者様の情報

10代 男性

疾患・症状


患者様の状態

若年よりスポーツをされておられましたが、1年ほど前より左臀部痛が出現する様になられました。近くの整形外科で様子をみられておられましたが、スポーツの負荷で症状が度々再燃する状態であり当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査です。第5腰椎と第1仙骨の椎間板が黒く映っています(椎間板変性症)。また椎間板の容量も少なくなっており、飛び出した様な変形も伴っています(椎間板ヘルニア)。坐骨神経が傍にあり、椎間板ヘルニアによる炎症が神経痛を誘発しているものと推察されます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板L5/S1の1箇所に対して検査を行い、同時にDST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

鎮静剤は使用せず、局所麻酔のみで治療を行っております。この写真では背中に部分麻酔を行っているところです。

治療風景②

椎間板ヘルニアの部分を狙って治療用の管を挿入しているところです。問題なく通過しました。

治療風景③

椎間板を検査しているところです。

検査の動画ですが、この後DST(ディスクシール治療)を行いました。治療時間は12分でした。


院長より一言

本日、PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)治療後の患者様が受診されました。治療後6ヵ月経過しており坐骨神経痛は消失しておりましたが、椎間板ヘルニアの状態がどのようになっているか気にされてましたのでMRI検査を行いました。MRI検査で椎間板ヘルニアはほとんど消失しており、神経症状も改善を認めている為、ご趣味である社交ダンスも可能であるとご説明させて頂きました。
また昨日は休診日でしたので、万歩計をつけて自宅周辺を朝からウォーキング致しました。1万2千歩ほど歩き午後10時頃には就寝したことから、朝から元気に診療することが出来ております。今後もウォーキングに励みたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。